挫折と、 【ワークスアプリケーションズ インターン】
大きな挫折を経験した。
2月1日。すべてはこの日から。
ワークスアプリケーションズのプレインターンシップ。16日間のインターンシップへの挑戦権をかけた2日間の始まりだった。「発想をかたちに」が不得意な自分にとって、このインターンはその力を伸ばす絶好の機会だった。
ワークスアプリケーションズは、企業の人事部、総務部などの異なる部署を横断して一元的に管理するERP(Enterprise Resource Planning)システムを開発している。
インターンでは、16日間でシステム開発の企画書を作り、それを実際にプログラミングしてかたちにする。そして成績優秀者には内定パスと特典(昨年はシリコンバレー見学)が与えられる。
2月7日。
プレインターンシップを通過し16日間のインターンに挑戦できることになった。初日から刺激たっぷりだった。優秀な同世代に出会い、初めてプログラミングにも触った。疲労感と、それを上回る充実感を感じた。
それからも充実の毎日だった。
システム開発の個人ワークとグループワークを並行して進め、どうしたら両方とも最大のアウトプットが出せるか真剣に考えた。
前日の課題や今日やることを整理するために、毎日朝7時には家を出て会社近くのカフェで出勤までの時間を有効に使った。みんなに遅れないよう、プログラミングの勉強もした。
社員の方からスケジュール管理の大切さを学んでからは、作業全体のどこに時間をかけるべきかを分析して、時間の使い方についても真剣に考えた。
途中、個人面談で「目的意識をもって取り組んでいるのがわかる。インターンが終わるまでに新しい学びををたくさん得て帰ってほしい。」「内定パスもだけど、最優秀賞を狙ってほしい。」と言ってもらった。
もちろんそのつもりだ!と思った。知識も、経験も。学びに対してはとにかく貪欲だった。内定はめちゃくちゃ欲しかったし、やるからには1番になる。
中間結果は決して満足のいくものではなっかたけれど、自分の中で足りない部分は分かっていたし、フィードバックでは自分で分析したとおりのことを指摘された。
自分の立ち位置を客観的に見ることができている。反省点も明確。
あとはそのギャップを埋めるだけだった。
2月20日。
インフルエンザ。
2日以上の欠席は認められず、途中辞退の扱いになりインターンシップは残り6日を残して終了した。
正直、気持ちの整理がつかない。
内定パス欲しかった。最優秀賞取りたかった。何より、最後までやり切りたかった。
いろいろ思うことがある。
悔しい。
中学のときに病気で4か月野球ができなかったあの時より、大学受験に失敗したあの時より、断然悔しい。
ひとつだけ確かなことがある。そしてそれがこのインターンを通じてワークスが教えてくれたこと。
自分の甘さ。社会は勝負の場だということ。
これまでの人生のほとんどを自分は「学校」で過ごしてきた。「学校」ではインフルエンザは感染症で、正当な欠席と認めてくれる。
でも社会はそうじゃない。休んで立ち止まっている人より、出勤して進もうとしている人が優先されるのは当然だ。結果が重視される勝負の世界に「カンセンショウ」なんて言葉はない。
認識の甘さ。自己管理の甘さ。計画性の甘さ。
ふと、年末に参加した海外インターンのことを思い出した。そのインターンでよく使われていた言葉がある。
「プロのビジネスパーソンとしての行動を意識しなさい」
あっ、そういうことか。ようやく、そしてすっと理解できた。
勝負の世界に立つものとして、自分はまだまだ甘いのだ。考えも行動も。
2月25日。挫折と、再出発の日。
社会に出る日はそう遠くない。その前に。
やるべきことは明確だ。